私ごと

自分の観点を言語化しておくブログ

2017-01-01から1年間の記事一覧

知の構造化と費用対効果

ひと昔前に、知識の構造化が流行っていた。(と思っている) 自分の大学の学長も熱心に、俯瞰プロジェクトや知識構造化のプロジェクトを行っていた。 自分もその考え方に賛同していたし、大学院での研究はその方向でやっていた。 しかし、知の構造化は、あま…

最近の考えたかの変化(メモ)

最近、改めて興味が組織論から経済学に移った。明らかに、今の職場に移ったことが原因だが、それを整理しておきたい。 <組織論に対する見方の変化> 1、組織が小規模でも(だからこそ)、意識合わせ問題(戦略の必要性)は生じる。 2、カレンダーとタスク…

組織論とミクロ経済から見る、評価・信頼・分業・賃金・動員の影響

前記事で生産力の向上について述べました。(生産性ではないことに注意してください。貨幣的評価が入るので、単純に効率的に作る能力としての生産力としました。) しかし、主に1組織または1系列における、人の動きを考慮しない生産力という観点でした。情…

システム工学から見る生産・安全性・コンポーネントの原理

足立研セミナー:「こうのとり」の制御系安全設計の実際とその後の取り組み - YouTube この記事は、このyoutubeの動画に大きく依存しています。 この論考の目的は、先の記事にほのめかしていますが「私たちがより自由かつ豊になるにはどうしたらいいのか」と…

インターネット的構造は本当に人々自由かつ豊にしているのか

富国と強兵 作者: 中野剛志 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2016/12/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 中野さんの「富国と強兵」を読みました。 近代から戦後にかけての政治経済分析として、非常に面白かったですし、何より…

エマニュエル・トッドの「世界の多様性」を読んで

以下の本を読みました。 簡単に本書を紹介すると、ソ連崩壊やEU崩壊など、数々の政治経済的現象について予言を的中させてきたエマニュエル・トッド氏が、1983年に出版した「第3惑星」と1984年に出版した「世界の幼少期」という2部作をまとめて1999年に出…

昨年の振り返りと今後の目標

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 年も明けたので、昨年の振り返りをしたいと思います。また、今後の見通しについて書いていきたいと思います。 <昨年の振り返り> 昨年は、大きなシンポジウムを担当したり、転職があっ…