マインドと社会

マインドと社会のインタラクションについて、科学技術や経済の変化を統合させながら考察します。

箸と価値

今日、買い物に行った時に、箸が羅列してあるのを見て、思い出したことがありました。

昔、金沢へ行ったとき、輪島塗の箸つくり体験をし、その時に職人さんが「中国製のものが増えてきているが、こういう長持ちしていいものを使った方がいい」と言っていました。

私は、その箸をいまでも使っています。一本では心もとないので、100円ショップで買った箸もあります。それでも主力はその輪島塗の箸です。

その理由は、清潔感とそれが長持ちする点です。

ここで、箸に期待するものが以下であることがわかります。

1、箸としてつかえること。

2、清潔感があるように見えること。

3、よいデザインであること。

4、それらが長持ちすること。

さて、輪島塗の箸は大体500円ぐらいだったと思います。これを10年使ったとします。

一方、100円ショップの端は1年程度でカビが生えて使えなくなったとします。

すると、10年単位では、輪島塗の箸の方が安くなります。しかも、”高品質”のものがつかえます。

この時、”長く使えるいいもの”が生き残る環境ができます。これは、消費者がこれを理解していることと、”良いデザイン”が頻繁なモデルチェンジに合わないことが条件になります。

ここで、モデルチェンジが頻発するものを考えます。例えばパソコンです。パソコンは、”長く使えるいいもの”がありません。すぐに性能が向上するからです。それもあって”モデルチェンジ”が頻発します。

他の例では、”ファッション”があります。これに関しては、私の知識不足で何も書けませんが、”流行りものの服”は長く使えません。勿論、服は流行りものだけではありませんので、すべての服がこれに該当するわけではないです。

ここまで、考察したことは、消費に対して、以下3点の区分を提示します。

1、長く使え、結果的に安くなるような消費

2、短くしか使えなく、結果的に高くなるような消費

3、短く使った方がよい消費

また、多くの人には関係ないですが、高い消費もあります。

3はテクノロジー商品に見られる傾向です。

1,2は”技術開発の文脈”でいうところのコモディティー商品に見られる傾向です。

というわけで結論ですが、

コモディティー商品は高品質長持ち型と低品質短命型に大きく分類できます。勿論高品質短命もそれを所望するひとがいればありえますが、数は少ないでしょう。また、高品質長持ち型は伝統品になる傾向があります。もちろん伝統品には”社会的評価=ブランド”という価値が付随することでより強力になります。

・テクノロジー進歩の影響を受ける商品は”モデルチェンジ商品”です。高品質短命型になります。また、消費モデルがファッションと類似するため、性能以外の面では、”ファッション”と同様の傾向がみられます。iphoneスマホはそのような消費でしょう。車もそのような傾向が認められます。しかし、性能型ユーザーはファッションを見ない傾向があり、ファッション型ユーザーは性能を見ない傾向があります。(統合型は両方見ます。)そのため、性能向上、外見のモデルチェンジは片方のユーザー群にしか響かない傾向でます。