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Neuroon にみる、初期段階の事業化、価値、検証、リスク

Neuroon という商品が近日発売になるようです。

これは、「2時間睡眠で8時間寝たのと同じ効果が得られる」というものです。

一方で、以下の記事を見ると効果のほどはよくわからないと思われます。

http://yuchrszk.blogspot.jp/2015/01/28-neuroon.html

 

今後、このようなものがどれだけ出てくるかわわかりませんが、ここには、「事実リスク」、「社会損失リスク」があります。しかし、医学と同様に、実際の効果はわからないというものがあるでしょう。

ます、「事実リスク」ですが、Neuroonは上記の記事のとおり、科学的に立証されていません。まだ仮説です。その際に、以下3つのケースが想定されます。

1、Neuroonには実際の効果がある

2、Neuroon購入により、気分的に睡眠時間を短くする効果がある。(Neuroonには、身体的に効果はない)

3、Neuroonには効果がない。

よって、被験者が「効果がある」「効果がない」と言っても、実際にはどれかよくわかりません。ただし、これはNeuroonが広まることによって、統計的に検定できます。

 

次に「社会損失リスク」ですが、以下の2つがあります。

1、Neuroonには実際に効果があり、社会の生産性上昇に寄与する。

2、Neuroonには実際には効果がなく、社会の生産性上昇には寄与しない。

(ここで、「効果なし、生産性上昇」は現象としてありえず、「効果あり、生産性上昇なし」はキャッチコピーの価値が大きいため、可能性としてないと考えています。)

 

2であった場合は、要するに詐欺です。そして、多くの資材(資金、素材、人材)がこのために労力を割いたことになります。ただし、1の場合は、2つの効用があります。

1、科学的仮説の検証

2、社会的な生産性の向上

 

結論ですが、要するに

1、先行者利益を得るには、科学的な解決を待っていては遅い。

2、一方で、信憑性に問題がある場合は、損失も多大になる。

ということです。ベンチャーの流れは、ますますこれを加速していくでしょう。