マインドと社会

マインドと社会のインタラクションについて、科学技術や経済の変化を統合させながら考察します。

ポスト資本主義を感じる3つの本

「経済は行き詰まっており、もはや資本主義は限界だ」などという論者も出る昨今、一方でビットコインや人工知能などが盛り上がっており、社会が新しい段階にシフトしているのでは?という予兆も出てきて、もはや社会の見通しはヒッチャカメッチャカなわけで…

2017年振り返りと2018年に向けて

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 さて、2017年も色々ありました。総括としてここに記しておくと共に、その体験をもう少し抽象化しておくと共に、今後の目標を整理していきたいと思います。 2017年にあったこと 自社製品の…

知の構造化と費用対効果

ひと昔前に、知識の構造化が流行っていた。(と思っている) 自分の大学の学長も熱心に、俯瞰プロジェクトや知識構造化のプロジェクトを行っていた。 自分もその考え方に賛同していたし、大学院での研究はその方向でやっていた。 しかし、知の構造化は、あま…

最近の考えたかの変化(メモ)

最近、改めて興味が組織論から経済学に移った。明らかに、今の職場に移ったことが原因だが、それを整理しておきたい。 <組織論に対する見方の変化> 1、組織が小規模でも(だからこそ)、意識合わせ問題(戦略の必要性)は生じる。 2、カレンダーとタスク…

組織論とミクロ経済から見る、評価・信頼・分業・賃金・動員の影響

前記事で生産力の向上について述べました。(生産性ではないことに注意してください。貨幣的評価が入るので、単純に効率的に作る能力としての生産力としました。) しかし、主に1組織または1系列における、人の動きを考慮しない生産力という観点でした。情…

システム工学から見る生産・安全性・コンポーネントの原理

足立研セミナー:「こうのとり」の制御系安全設計の実際とその後の取り組み - YouTube この記事は、このyoutubeの動画に大きく依存しています。 この論考の目的は、先の記事にほのめかしていますが「私たちがより自由かつ豊になるにはどうしたらいいのか」と…

インターネット的構造は本当に人々自由かつ豊にしているのか

富国と強兵 作者: 中野剛志 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2016/12/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 中野さんの「富国と強兵」を読みました。 近代から戦後にかけての政治経済分析として、非常に面白かったですし、何より…

エマニュエル・トッドの「世界の多様性」を読んで

以下の本を読みました。 簡単に本書を紹介すると、ソ連崩壊やEU崩壊など、数々の政治経済的現象について予言を的中させてきたエマニュエル・トッド氏が、1983年に出版した「第3惑星」と1984年に出版した「世界の幼少期」という2部作をまとめて1999年に出…

昨年の振り返りと今後の目標

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 年も明けたので、昨年の振り返りをしたいと思います。また、今後の見通しについて書いていきたいと思います。 <昨年の振り返り> 昨年は、大きなシンポジウムを担当したり、転職があっ…

IoTには3つある

あまり言われていることではありませんが、IoTには3つあります。 Industry 4.0系IoT 3Dプリンター系IoT Web系IoT 1.は、工場の中の物がデータとして全部吸い上げられるということである。そのため、リアルタイムな生産管理ができるということです。これは、…

包摂に労働は必要だろうか

昨今、人工知能ブームに沸いている世の中ですが、仕事がなくなるとも揶揄されています。 しかし、以前本ブログでも書きましたが、仕事の総量が減るかどうかは、私たち次第という面があります。 私たちがより消費を望めば、仕事は減りません。消費ということ…

何に興味を持っているのか

本質的には、人の思想とそれにかかわる社会動態に興味をもっていそう。それをできる限り数理的に表現したいもの。 そうすれば、シミュレーションで、僕らはどういう構造にいるのが、どの段階ではベストなのかが分かる。 実践としては、もうわかっていること…

マイケルムーア:世界侵略のススメをみて

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(字幕版) 発売日: 2016/09/28 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る アメリカと欧州諸国を比較したドキュメント映画です。ネタバレをふんだんに含むので、以下ご注意ください。 全体として、信頼の厚い社会…

労働と経済への考察

以下、3つの記事に触発されたので、考察を加えたいと思います。この論考の中心にあるテーマは、私たちはどのようにすれば、動員されずに、内発性を起点にして生きていくことが可能かということです。 なぜ資本主義は無意味な職を創出するのか - himaginary…

コンサルの心構えと実践

会社の先輩の勧めで、以下の本を読んだので、取り入れられそうなこと、わかっていても、今すぐ仕事にはしづらいこと、自分として納得できないことに分けようと思います。 オラクル流 コンサルティング 作者: キム・ミラー,夏井幸子 出版社/メーカー: 日本実…

見通しとしたいこととアプローチ

# 見通し 情報系界隈、特にデータ分析において、すこし考えてみたいと思います。 分析するデータの種類について。 項目の意味を設定した数値データ 文書データ 1について、項目の意味同士のつながりは、その意味・モデル同士で規定されます。経済学なら、例…

これから自分の武器にしていきたいこと

<現状> 解析系の数学力 組織と経済に対する洞察 日本の心(剣道を通じて) <これから> プログラミング(データ分析系) 数学:ネットワーク論ー>確率論ー>数理論理学 組織論とモデル ゲーム理論とその応用 日本の心ブラッシュアップ(日本思想史) <…

これから

6月ごろに今まで勤めていた、政府系の産業技術推進機関をやめ、AIのベンチャーへ転職しました。 なんとなくわかってきたことも増えたので、備忘録がてら、書いておこうとおもいます。 <前職でわかったこと> イノベーションは知識の流通速度と定着度であ…

シャープに対する様々な言説

シャープが鴻海の案を受け入れる方向でうごいているようです。 News Picksなどでは、これは「英断」と言われています newspicks.com 一方で、保守論壇では「技術流出」等でかなり批判的にとらえられています。 www.youtube.com こういった違いはどこに起因す…

重工長大?

重工長大産業はどうしたら変わるのでしょうか。 航空機なんかは、やっと電動化が始まったところであり、いまだに”機械”なのだ。だから、多分生産効率が悪いのだろう。 機械はデジタルデータにできないので、制御効率が悪い。 また、航空機は大きいし、安全性…

外来語の無謬性

言語は、意味が含意されており、歴史性を持ちます。 www.youtube.com 例によって、西部ゼミナールの問題提起から出発しようと思います。 この講座ではdemocracyを民主主義と訳したため、普通のひとによくわからないようになっているという問題提起があります…

評判システムと私有財産制

私たちは、私有財産制社会の基に暮らしています。 これは、市場経済の基本と言われています。(市場経済 - Wikipedia) ここでは、私有財産と評判システムについて検討します。 個人的にわかりやすいので、研究者を例にします(このブログの趣旨とも合うし。…

bitcoinについて

個人的なまとめとしてビットコインについて記載する。 Bitcoinの仕組み - ビットコインの仕組み:Bitcoinを技術的に徹底解説!bitcoin.peryaudo.org 等にも詳しくのっており、また、 仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない 作者: 野口悠紀雄 出版社…

規模の経済、権力、工学

丹羽先生の技術経営論P176に、以下の一節があります。 「工学分野の計画の特徴は、目的が明確であることにある。(中略)じつは、それ以上に、目的の設定が困難ということにある。人間のそれぞれの価値観によって目指すべき目的が異なることが多いからである…

箸と価値

今日、買い物に行った時に、箸が羅列してあるのを見て、思い出したことがありました。 昔、金沢へ行ったとき、輪島塗の箸つくり体験をし、その時に職人さんが「中国製のものが増えてきているが、こういう長持ちしていいものを使った方がいい」と言っていまし…

責任者がいることはよくないのである。

責任者がいることが問題で、責任者がいると、その人に意思決定権が付与されるから、判断する人が存在する。そうすると、責任者に付随する人たちは自ら判断することをやめる。と同時にこの意思決定権が権力となってしまい、意思決定権の取り合いになって、政…

社会人になってからわかったこと・思索すべきと思ったこと(備忘録)

分かったこと 全部名目の話。 仕事は頼まれごと。 意思決定権が権力を作る。 意思決定権と計画は結びついている。 責任者が権力と意思決定権を作る。 意思決定権の取り合いが政治。 ピラミッド型組織は、人間の情報処理の能力や身体的限界から作られた構造。…

すべてはつながっている

伊藤譲一はTedの動画で「技術開発の在り方が変わった」といいました。 Joi Ito: Want to innovate? Become a "now-ist ... そして、今新しい組織パターンが出現してきています。 Reinventing Organizations: A Guide to Creating Organizations Insp…

お金の役割(考察中)

貨幣論では、以下の3点にお金の役割があるといわれています。 ・価値の尺度 ・価値の貯蔵 ・交換の手段 さて、カール・ポランニーは確かこんなことを言っていました。 ・価値の尺度という役割は貿易から出てきた。 ・決済の手段として初期の貨幣は誕生した…

責任という障害

人は、ある目的を達成しようとする際に、仕事を分割します。 この時、組織ができます。 分割した仕事は、誰かに任されます。 それは、分割者が測る信頼度によって分配されます。 (内容によって信頼度は変化します) 同時に、「意図通りに実行する」という責…